物流の長期安定取引を実現する為に!

  需要と供給のいずれかが止まらない限り製品を作って運ぶプロセスは続きます。ただ、そこに関わる企業は環境変化、技術革新などを理由に変化していきます。

 物流企業もこの流れの中に身を置き、時には理不尽な力学で契約を失うこともあります。

 せっかく獲得した契約期間も長い様で短く、荷主から信頼を勝ち得ない場合には、次の入札プロセスへと引きづり込まれていきます。

 マクロ視点から見ればこのような競争環境の中で、適正価格・サービスが達成されていくとされていますが、1つの企業というミクロ視点でみれば行き過ぎ、揺り戻しが繰り返されているわけです。

 今回の”長期安定取引を実現する為に!” ですが、結論から言うとオペレーションの数字で語れる管理を作ることの重要性を訴えたいが為に書き始めています。

 「わが社は収支管理もままならない」「顧客別の採算も分からない」

 という企業の声も多く聞きます。その把握の為に、多額のシステム投資や、多大な管理工数を投入し、売上、支払配賦型管理会計の導入を目指す企業さんに出会います。しかし、私としては、その時間と資金があるならば、最初に現場のオペレーション数値を把握する方が格段に安く、リアルで、課題抽出ができるという事を主張したいと思います。これがわかっていれば理想的な配賦も容易になります。

 
 例えば、荷主に対する説明の中で「弊社の収支が悪いんです」とうい説明しかでき物流会社に次のチャンスは与えられるでしょうか?

 「弊社の顧客別収支管理システムで見ると貴社業務の収支が悪く、これ以上の値引きは不可能なのです」と説明し、顧客に納得してもらえるのでしょうか?

 繰り返しになりますが、業務別生産性の把握と評価から始めてみましょう。

 皆さんが恐れる分析疲れを回避するためにVRI分析をまず活用してみてください。

 はっきり言えることはこれで何も見えないようなら、説明を果たすことは難しいでしょう・・・という事です。
 
 説明をつくし、理不尽な競争に巻き込まれることを回避し、安定顧客を確保していくこそが物流会社が経営基盤を安定させ、成長戦略へシフトする為の礎となることは言うまでもありません。

(もっと知りたい方はhttp://www.bf-research-vri.com/からお気軽にご連絡ください)